『コンラッドへ。
初めて書くよね、手紙なんて。
今更って感じで恥ずかしいな。
なにを書いたらいいのかなー?』
「そんなに難しいですか?」
「あっ!まだ見たらダメ!」
向かい合って座るコンラッドから紙面が見えないように隠す。
「コンラッドこそもう書いたの?」
「いや、結構悩みますね」
困ったように笑うからしめたと思った。
「だよね!じゃあ止めよう。ラブレターの交換なんて」
「だめ」
「・・・・・・・・・」
「俺が悩んでるのは一枚で収まるかってことです。に伝えたいことはたくさんあるので」
ほら手を動かして、と言ってコンラッドは書き始めた。
突然コンラッドがラブレターを欲しいと言い出した。自慢じゃないがそんなの書いたこともないし貰ったこともない。
そう言ったらコンラッドがあたしにもくれると言い出して、おかしなことに二人して書くことになった。
「うー・・・」
「俺に言いたいことを書いたらいいんですよ」
「・・・文句でもいい?」
「・・・・・・・・・せっかくのラブレターなのに?俺はからの初めてのラブレターの内容が文句だけなんですか?」
「・・・控えるよ」
「そうして」
カリカリとペンの走る音が響く。
コンラッドを盗み見れば伏せた睫毛が顔に影をつくっていた。
「・・・そんなに見つめられると照れますよ」
「嘘ばっかり!」
「書いたんですか?」
「まだ」
「・・・・・・・・・」
「わかったって。ちゃんと書くよ」
それから何度か詰まりながらも書き上げた。
「出来たー!」
きちんと封をして初めてのラブレターが完成した。
「じゃあ交換ですね」
お互いに書き上げたものを交換する。
「ええ!?今見るの!?」
「もちろんも見ていいんですよ」
綺麗に封を開けてコンラッドが文を読みだす。
あたしも開けて紙に目を落とした。
『へ
ラブレターを書くのは初めてのことでなにを書いたらいいか悩みますね。
今、を見たら真剣に書いているところでした。
悩む姿も可愛くて堪らないな。
からどんなラブレターをもらえるのか楽しみです。
が俺の我が侭に付き合ってくれることが嬉しい。
そんなところが愛しい。
が愛しいと今、再確認しました。
まあ毎日確認しているんですけどね。
これからもと一緒にいたい。ずっとそばにいて愛していきたい。
それを許してもらえますか?
いえ、返事は聞きません。が拒む筈ないですからね。
いつまでも俺だけのでいてください。
可愛いへ。愛を込めて。
コンラート』
『コンラッドへ
初めてのラブレターなんだからね?
もうコンラッド以外に渡すこと、ないんだからね?
コンラッドがあたしのラブレター受取人、最初で最後になるんだから。
だからコンラッドのラブレターもあたしが最後の受取人にして?
いっぱいケンカもするかもしれない。でもいっぱい楽しい思い出つくろうね。
大好きなコンラッド、これからもよろしくお願いします。
』
「おいで」
読み終わってコンラッドはあたしに手を差し出した。
コンラッドのそばに寄って手を重ねるとそのまま膝の上に座らされた。
「愛してる」
「ん・・・」
「が俺の最後の相手だよ。以外いらないからもそうして」
ただ黙って頷いた。
「コンラッドが大好きだよ」
照れくさくて中々口にできないけど今はすんなり言葉にできた。
「たまにはラブレター書いてくれませんか?」
「たまになら」
その方が素直な気持ち言えるから。
「愛してる」
「コンラッド大好き」
「ラブレターで愛の再確認ですね」
「バカだなあー」
本当だ、たまにはいいね。
〜〜fin〜〜